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エクスプレスジェット航空の客室乗務員が、信仰するイスラム教の教えに基づいてアルコール提供の業務を拒否したことにより、休職扱いになったとして当局に不服を申し立てている。

客室乗務員のチャリー・スタンレーさん(40)は1日、職場への復帰を求めて雇用機会均等委員会(EEOC)に申し立てを行った。

担当弁護士によると、スタンレーさんは3年近く前に同航空で働き始め、約2年前にイスラム教に改宗。今年に入って、イスラム教では自分が酒を口にすることだけでなく、他人に供することも禁じられていることを知った。

今年6月1日に上司に相談したところ、乗客から酒類の注文があった時は別の乗務員に応じてもらうよう指示された。スタンレーさんは指示に従い、問題なく乗務を続けていたという。

ところが8月2日、ある乗務員から、酒を出さないスタンレーさんは職務を十分に果たしていないとのクレームがあがった。この乗務員はさらに、スタンレーさんが「外国語で書かれた本」を携帯し、頭にスカーフを着けていると苦情を訴えた。

スタンレーさんは8月25日、同航空から宗教的配慮を停止するとの通知を受け、無給の休職扱いとなった。1年後に解雇される可能性も示唆されたという。

弁護士は「いかなる人も職業か宗教かという選択を迫られることがあってはならない。従業員が各自の宗教を実践しつつ安心して働ける環境を整備することは、雇用主の責任だ」と主張。スタンレーさんの職場復帰と宗教的配慮の回復を要求している。

エクスプレスジェット航空はスタンレーさんの件に関し、「わが社の従業員であり個人的問題についてはコメントできない」と述べるにとどまっている。

出展 http://www.cnn.co.jp/







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