出雲大社

出雲2477

(出雲大社の勢溜からの参道)

 

出雲大社(いづもおおやしろ)は島根県出雲に鎮座する大社。大国主神を祀り、日本一の縁結び神として全国的な人気を集めています。出雲大社の縁結びの由来は、神無月(神在月)に日本中の神さまが出雲大社に集まる神在祭で「神議(かむはかり)」を行い、世のすべての男女の縁組みを決めたことに因ります。ご利益あふれる出雲大社は、今、大人気。参道は良縁をもとめる若い女性であふれています。出雲大社の縁結びパワーを充分にいただいて、あなたの恋愛運を高めましょう。

 

参拝のスタートは参道の入口、「勢溜(せいだまり)」の大鳥居。ここからは神域です。鳥居をくぐる時には敬意をこめて一礼します。下り参道を歩くと右手に「祓社」。まず、祓戸神に参拝して日頃の穢れを祓いましょう。祓橋を渡ると「松の参道」が延びています。真ん中の道は神様の通り道です、端の参道を歩きましょう。参道の奥の手水舎で手と口を清めたら、拝殿へ向かいます。

 

出雲大社は二礼四拍手一礼の参拝作法です。そして、自分の住所と名前をきちんと告げ、日頃の感謝を述べてからお願いごとをします。拝殿の裏に回ると「八足門」があります。ここでは本殿を正面に参拝できます、もう一度、ご挨拶しましょう。三重の垣の中に国宝の「本殿」が鎮座して、巨大な千木が天空に聳えています。漂う運気を感じ取ってください。

 

本殿の傍には須勢理比売を祀る「御向社」、蚶貝比売と蛤貝比売を祀る「天前社」、多紀理比売を祀る「筑紫社」が鎮座します。共に大国主神の妻神の社。出雲大社が縁結びの神とされる由来のひとつに、大国主神が多くの女神と結ばれたこともあります。また、東西の「十九社」は神在祭で神議(かむはかり)を行い、男女の縁組みを決める八百万の神々の社。良縁をお願いしておきましょう。

出雲2433

(千木が聳える出雲大社の本殿)

 

参拝をすませたらお守りをいただきましょう。出雲大社の縁結び御守りは3色。赤地に赤、紫、緑の模様。恋愛成就に必携です。また「縁結びの糸」は紅白2色の絹糸が束ねられた縁起物。鈴を鳴らして福を呼び寄せる「幸せの鈴」も人気です。縁結びのお守りは常にもち歩くのがよいとされます。

 

出雲大社周辺の縁結びスポットも人気です。出雲から松江へと向かう途中、「玉造温泉」は古く、青瑪瑙(めのう)の産地とされ、三種の神器の八尺瓊勾玉が作られた地とされます。ここの玉作湯神社の「願い石、叶い石」は願掛けのお守りとして人気。また、玉造温泉の東、松江市佐草町の「八重垣神社」は大人気の縁結びスポット。この社の「鏡の池占い」は硬貨をのせた紙を水に浮かべ、恋愛成就を占います。時間が許せば両参り、三社参りをしたいところ。さぁ、出雲の縁結びパワーをいただきに出かけましょう。

 

 

出雲大社

島根県出雲市大社町杵築東195

主祭神 大国主大神

アクセス 一畑電車大社線「出雲大社前駅」徒歩10

公式HP http://www.izumooyashiro.or.jp/

 

 


あらき 獏(ばく)

情報誌の編集者を経て、現在は文化、歴史系フリーライター。旧神社宮司家の家系であることで、神社縁起と地域伝承の考察や、パワースポットの研究をライフワークとしています。

プロフィール

この記事を共有しよう
Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0Email this to someone