身長50m以上!?日本の巨大仏ベスト5!

名称未設定-1日本には、巨大な仏像が数多くある。

有名なところでは、奈良の東大寺にある大仏様。御身丈は約15mだ。

また、鎌倉の高徳院にある大仏様もよく知られているが、御身丈は約11mである。

仏像としては、たしかに大きいだろう。

しかし、高速道路や電車の車窓から、観音様や大仏様のお姿が突然見えて、度胆を抜かれたことはないだろうか。

そう、実は日本のあちこちに、もっと大きな巨大仏が存在するのだ。

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写真は神奈川県にある大船観音。

緑の中に突如現れる観音様(しかもお顔だけ!)に、ドキッとすること間違いなしである。

このような巨大仏、調べてみると大きさ50m以上のものもたくさんあるらしい。

これは気になる・・・

デカいというだけで、なんだかご利益もありそうな気がしてしまうのだ。

そこで、全国巨大仏ベスト5を勝手にランキングしてみた。

【全国巨大仏ベスト5】

第5位 会津慈母大観音(福島県) 御身丈57m

個人が私財10億円を投じて建立した。10億円の観音様・・・衝撃プライスである。

第4位 救世慈母大観音(福岡県) 御身丈62m

額の真ん中にある白毫には、30cmの純金の板に3カラットのダイヤモンドが18個もついている。

胸元の装飾にも水晶や翡翠が使われており、ゴージャスな観音様だ。

悪い人間に狙われないのか、非常に心配。

観音様には景気のいい話がつきものなのか・・・?

第3位 北海道天徳大観音(北海道) 御身丈88m

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日本経済に活気があった昭和50年代、レジャー施設の一部として建立された。

しかし、バブル崩壊とともにレジャー施設は縮小・閉鎖。

一時は観音様の存続も危ぶまれる状況だったが、現在は宗教法人が譲り受けて管理している。

どこの観音様も景気がいいかと思いきや、こちらは不景気のあおりをまともに受けた観音様らしい。

いろいろとご苦労されたのですね・・・。

第2位 仙台大観音(宮城県)ついに出た、御身丈100m!

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仙台市制100周年を記念して、高さ100メートルで建立。

そんな理由でこのデカさにしちゃったのである。なんとも自由奔放な感じ。

100mもあるので、場所によっては仙台市街地からでもそのお姿を臨める。

第1位 牛久大仏(茨城県) 御身丈120m

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なんと、日本で一番大きい仏像は120mもあるのだ!!

牛久大仏は、青銅製立像の中では世界一の高さとして、ギネスブックに登録された。

奈良の大仏様が手のひらにのってしまうというのだから、まさに巨大仏だ。

各地の巨大仏

もちろんこれ以外にも、各地に巨大仏は存在する。

お住まいの地域からそのお姿を見られるという方も多いだろう。

それにしてもなぜ、このように日本各地に巨大仏が作られたのであろうか。

その目的は様々で、戦没者の慰霊や世界平和祈念というものもあれば、

実業家が信仰心の表れとして建立する場合もある。

北海道天徳大観音のように、レジャースポットの目玉として建立されたものもあるが、

それらの多くは景気の後退とともに廃れてしまった。

今や廃墟と化して珍スポット扱いされる仏像もあることは、非常に残念だ。

街の景色になじまず、人々から受け入れられなかった仏像の姿は物悲しい。

一方で、さまざまな工夫によって人々から親しみを持たれ、信仰を集める巨大仏もいる。

たとえば、群馬県にある高崎白衣大観音。

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こちらでは毎年、2月14日のバレンタインデーから

3月14日のホワイトデーにかけて、「赤い糸祈願祭」が行われる。

なんとこの期間、観音様の小指に30メートルもの赤い糸を結ぶ。

参拝者はその糸の先を自分の指にからめ、縁結びの願掛けをするのだ。

観音様が縁を結んでくださると毎年好評で、多くの参拝者が訪れるという。

高崎白衣大観音は戦前に造られたもので、戦時中は「空襲の標的となる」という理由から取り壊しも検討された。

しかし、市民からの強い反対で、取り壊されずに済んだという。

ずっと前から、そのように地元の人々に愛され、信仰を集めてきたのだろう。

大切されている仏像を見ると、こちらも心やすらぐ。

信仰を集める巨大仏は、地域のシンボル的な存在となり、自然と人が集まるようになっていく。

堂々としたお姿で、慈悲深い表情でそこにおられる仏像に、思わず手を合わせたくなるのだ。

信仰心などなくても、そのおだやかな表情を見つめているうち、誰もが崇高な気持ちになるだろう。

どことなく、人々の心をとらえる巨大仏。

機会があればぜひ、あちこちの巨大仏にお目にかかりたいものだ。


〜番外編〜


ぴよおすすめ☆イケメン仏像

歌人の与謝野晶子は、鎌倉の大仏様を見た際に

「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな」と歌った。

その後、高岡大仏を訪ねた折には、「鎌倉の大仏様より美男である」と称したという。

たしかに、どちらも整った顔立ちの大仏様だ。

しかし、著者は言いたい。

「昭和大仏のほうがイケメンだ!」と。

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青森県の昭和大仏は、端正な顔立ちと、すらりとした体つきが特徴の大仏様である。

大仏=ずんぐりむっくりボディが多い(失礼)が、こちらは細身で筋肉質。

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ちなみに昭和大仏は高さ21mで、青銅座像としては日本一の大きさだ。

イケメンの上に細マッチョ、背も高いなんて・・・

女子としては見逃せない存在であろう。


画像出典(公式サイト含む)

http://komekami.sakura.ne.jp/archives/2745/olympus-digital-camera-142

http://komekami.sakura.ne.jp/archives/3467/olympus-digital-camera-568

http://tentoku-in.com/

http://www.daikannon.com/kannon.html

http://www.ibarakiguide.jp/db-kanko/ushiku_daibutsu.html

http://takasakikannon.or.jp/

http://showa-daibutu.com/

http://showa-daibutu.com/

シルエット作成者:ぴよ54


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